女性のサウナドラマ『湯遊ワンダーランド』を観たのがきっかけで、サウナの本質を知りました。
サウナのワンセット
サウナ=サウナ室に入ること
ではないのです!
サウナ室-水風呂-外気浴
この3つをひとまとめにして、サウナのワンセットなのです。
1サウナ室に入る
湯船で体の芯を温めてから、サウナ室に入ります。
(※サウナに入る前に、水分補給をする)
サウナ室の下の段から上の段に行くほど、温度が高いので、体が慣れていない人は、下段や中段に座ります。
サウナ室の滞在時間は、5分~10分程度だそうですが。心臓の鼓動を感じ始めたら、自分の体が教える「出るタイミング」ということで。無理せずに出ます。
サウナ室の高温と熱で、髪の毛が傷む原因になるそうです。
またロウリュウサウナの際に出る「熱波」はとても熱く、肌が焼けるような感覚になるので、
タオルで頭や顔を隠せるようにしておく必要があります。
現代では、サウナハットという帽子があって、サウナハットを被ってサウナに入っている若い女の子がけっこういます。
サウナハットも、通気性がよい天然素材の物が、おすすめされているようです。
2水風呂に入る
サウナ室から出たら、まずはシャワーで体の汗を洗い流します。
その後、すぐに水風呂に入ります。
水風呂は15度前後の温度が多いようですが、馴れていないと氷のように冷たくて、心臓に悪そうなので入るのをためらいたくなります。
まずは足元に水をかけて、下半身だけ入ってみて。
その後、大きく息を吸って、息をゆっくり吐きながら首まで入水してみます。
体全部が入ってしまうと、もう大丈夫な心持になります。
少しすると、体の中から喉を通って、冷気が出てきます。
のどに冷気を感じ始めたら、出るタイミング。
その時間、30秒~60秒ほどらしい。
水風呂に入って少しすると、体の表面に膜ができたようになり、冷たさが感じられなくなる。
これをサウナ界では「羽衣」というそうです。
羽衣状態になると、いつまでも入っていられそうな気分になるのですが。
入りすぎは禁物。喉の中がスースー冷えてきたら外に出ます。
3外気浴をする
水風呂から出たら、外気に当たれる場所に行き、椅子や寝そべりチェアに横たわります。
サウナ室の高温で副交感神経からの交感神経を刺激した後、水風呂に入って交感神経を刺激しました。
その後、ゆったりと体を休めてリラックスさせることで、副交感神経と交感神経を司る、自律神経のはたらきが整うのです。
私的には、椅子よりも寝そべりチェアが格段に「ととのい」効果があります。
水風呂後に頭がくらくら
水風呂から出て外気浴に向かって歩いているとき、軽く頭がくらくらして、めまい気味になります。
私はまだ若いので、なんとか体勢をコントロールしつつ、外気浴に向かうのですが。
どうして、そんな症状が出るかというと。
サウナ室で温まった体が、水風呂に入って一気に冷やされ、水圧も加わるので、血管が収縮するのです。
水風呂から出ると、血管は再び広がり、血圧が下がります。その時、一時的に脳の血液が減少するので、めまいや立ちくらみが起きるのです。
こちらのサイト記事を参考にしました↓
めまいや立ちくらみは、一時的なものかもしれないけど。無理せず、しゃがんだりして、体を守ることは大切ですね。
皮膚に現れる赤い斑点模様「あまみ」
水風呂に入って「きもちぃ~」体感を味わったあと、
水風呂から出たら、体の部分に赤いまだら模様が浮き上がってしまった!
まるで皮膚が病気警告を発しているように見えるこの現象は、サウナ界で「あまみ」と言われているそうです。
「あまみ」自体は、とくに危険な状態ではなく、血流が良くなった場所に現れる症状だと、いろいろなサイトに書いてありました。
医学的には「温熱性紅斑」というらしいです。
サウナで体を温めた後、水風呂に入って体を冷やすことで、体は温かいのに皮膚表面に近い毛細血管が引き閉まってできる模様なのだそうです。
「あまみ」とは、富山の方言で「皮膚に出る斑点」に由来するようです。
「ととのう」とは
椅子に座ったり、寝そべった状態で、外気にあたって体を休めることで、体はリラックス状態に入ります。
私は外気浴中、足などに電気のようなビリビリを感じます。
ビリビリや体の疲労解放が落ち着いてくると、自然と目が開いて、動きたくなってきます。それが外気浴終わりの合図です。
外気浴中は、頭を使わずに、目もつむって、ぼーっとして頭を開放してあげる。
サウナ&水風呂の急な温度変化のあと、外気浴によって体がリラックス状態になり、頭も解放されることで、良質なリラックス状態を体験することができる。
サウナは、とてもスムーズな方法で、良質なリラックス状態に至れる、ということ。
外気浴中は、いろいろな脳内ホルモンも出ているらしい。
「脳内麻薬」と言われる「βエンドルフィン」もそのひとつで、鎮痛作用、気分高揚や幸福感が得られる物質だそうです。
他には「幸せホルモン」と言われるオキシトシンとセロトニンも分泌されるそうです。
だからサウナで「ととのう」と、深いレベルでリラックスして、体も精神もリセットできるのですね。
サウナの1セットを3~4回くらい繰り返す
サウナの1セットは、1回だけでは足りません。
1回目の外気浴が終わったら、2回目のサウナ室に入って体を温め、水風呂に入り、外気浴する。
体が満足するまで繰り返すことで、体が徐々にリラックスの状態で満たされていき、本当にリセットされます。
サウナのマナー
「サ活」とネーミングがつくほど流行っているサウナ。
マナーを守ると、より「サ活してる」っぽくなります。
- サウナの前には体を洗って清潔にする
- サウナに入る前に、体がびしょ濡れの場合はタオルで拭く
- サウナ室では静かにする(サ黙)
- 水風呂に入る前に汗を流す
- 水風呂で潜ったり顔を洗ったり、汚い行為をしない
- 生理中は行かない
- 他者への気遣い、ゆずりあいを大切に
現代の若者に沿ってる、民主的なマナーです。
まとめ
20代の頃に、サウナの入り方を知りたかった。
私が最近行ったのは、去年出来たばかりの天然温泉サウナ施設です。
そこには若い女性がたくさん来ています。「お風呂=おばあさんばかり」という私のイメージが払拭されました。
ただ、若ければ若いほど、必死になって外気浴している女性たちの光景が目に入ります。
今流行の「サ活」で、一生懸命に体と精神をリセットして、世知辛い世の中の荒波に立ち向かおうとしているような。若くてぴちぴちしているだけでなく、とてもけなげな若い女性たちの姿が、そこにはありました。
私も若い部類だと思いますが。10代、20代の女の子よりは年上だけど。考えていること、やっていること、試みていることは、どの世代の女性も、同じなんだなぁと愕然としました。
世の中を変えないと、その問題は改善されないけれど。
昔のように、資本主義社会の中で解放する方法を選ぶのではなく、より自然な形で体と向き合っていく姿勢というのは、時代が変化してきている証に思えます。
真夏の、1か月以上連続熱帯夜のせいで、夏バテになっていた体と精神を整えるために、行くようになったサウナ。
体の置き場がないくらい蒸し暑い状態で求めた「水風呂に思う存分浸りたい」という願望。
サウナは、疲れた体と精神に、とてもよいと思います。
これからも、機会をつくってサ活をしたいですが、冬はどうなるのか気になります。
寒い時期でもサウナは、水風呂は、外気浴は、心地よいのでしょうか。
サウナの水風呂に慣れたとき、家のお風呂でも、最後は体を水で流して終わろうと、やってみました。
真夏です。
水シャワーを浴びて、体の熱をとると、後々体から汗が出ません。
そのため「気化熱」を利用して涼むことができません。
体内には、冬に欲しい「ぽかぽか」が閉じ込められていて、それは熱帯夜にはいりません。
ということで。家のお風呂では、湯船で温まったまま出ることにしました。
さいごに
サウナは、温と冷を繰り返す、体にとって極端なことをする自律神経整え方なので、体に疾患のある人や、高齢者には、はいこれと安易に勧められないのが残念なところです。体調を崩してしまっては、元も子もありません。
20代の頃は、よく天然温泉に行って体を癒していました。
最近は、真冬に湯たんぽを使うようになり、温泉に行く回数もかなり減っていましたが、
サウナを知って、ふたたび足を運びたくなりました。
水風呂の心地よさも、今頃ようやく気づきました。
人間、いつ何と出合うか、わからないものです。
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