スポンサーリンク

自然に生えた山芋に、支柱を立ててみる

ネギに絡みつく山芋

タマネギの葉に、絡まって伸びようとするツル性植物がいる。「山芋」です。

山芋が生えてきた

4月。

畑エリアのヤブガラシ駆除をしていたら、少し遅れて、ツーっと伸びてきた芽がありました。

見た目が、ヤブガラシの仲間のように見えたので。よくわからないまま、大きなスコップで撤去していました。

ヤブガラシでないことは、わかっていました。茎の先に、土色の種イモがついていたから。

「イモ」の一種だろうと予想はしていましたが。そのときは調べる余裕などなく、「増える雑草」に位置付けて、撤去していました。

その後もヤブガラシ撤去をしていたら。見ていた家族に「それ山芋だよ」と言われました。

山芋はむかごで増える

去年まで、この場所で畑を(自然野っぱら畑)されていた方が、埋めたのでしょう。

毎年、たまにしか手入れをされていなかったので。去年はコスモス畑となっていました。

まさかコスモス畑の中に、ヤブガラシが存在していたなんて。そして山芋も。

山芋は、むかごをつかって増えるそうです。ノビルと同じ。

小さなむかごが地面に落ちて、翌年に発芽する。

でも小さなむかごの状態から、まずは一年かけて、種イモを作らないといけないらしい。

種イモを作ったら、ようやく山芋ができる状態になる。

山芋は、種イモの下にできるようで。地中深く、長く伸びていく。

山芋に養分を与えた種イモは、消滅するらしい。

山芋は収穫が大変

1メートル以上にもなる山芋は、土を掘って収穫するのが大変なので、今では、長いパイプを土の中に設置して育てるらしい。

うまく設置できなければ、山芋がパイプから外れて育ってしまうこともあるらしい。

道具を使わないといけないなんて。しかも失敗することもあるなんて、面倒くさい。と思っていたら、

『野菜の性格アイデア栽培』(木嶋利男著)に、山芋のツルを摘芯して育てる方法が載っていました。

山芋は、日本原産の落葉樹林に生息する植物だそうで。

ツルで木に登り、日光が当たる所まで行き、葉を茂らせて光合成を行うそう。

ツルで高く登るほど、芋が長く育つということか。

そこで1メートルほどの低い支柱にツルを誘引し、支柱を越えたら摘芯することで、脇芽が増え、その分光合成が盛んに行われ、芋は長すぎず、ずんぐりした太い芋ができるそうです。

つるありインゲンと同じ原理です。ツルは摘芯して良いのですね。

ずんぐりした芋は、深く長く伸びた芋よりは、収穫もしやすいだろう。

植物の根の形

植物は、地上の姿と、地中の根の形が同じだそうです。

横に広がる大木なら、地中の根も、同じ範囲だけ横に広がっている。

縦に長く伸びた、背の高い植物の根は、地中深くまで伸びている。

野菜も。例えばトマトの脇芽を摘芯すれば、それと合わせ鏡になっている根の一部分が消える。

地上の姿を見れば、地中の姿もわかるなんて。宇宙の原理はシンプルです。

山芋に支柱を立ててみた

山芋と支柱

むかごから出てきた山芋の芽が、あちこちに点在しています。

放っておけば、ツル性植物なので。タマネギやネギがされたように、山芋に絡まりつかれる植物が出てきます。

山芋を真剣に育てるつもりは、今のところはないのですが。せっかく出てきてるのだから、無下にもしたくない。

とりあえず支柱を立ててみました。

トマトのためにとっておいたU字支柱が、ちょうど1メートルくらいだったので。誘引してみました。

タマネギとネギの畝から出てきた山芋たち。

タマネギ畝はカボチャ。ネギ畝は大根にする予定ですが。

上に伸びる山芋があっても、そこまで邪魔はしないだろうと予想して。

でも、こんなに元気にツルを伸ばしているのに。この子たちが、種イモではなく、むかごから発芽した芽だとしたら。今年山芋を収穫することはできません。

むかごの収穫は

むかごができるのが9月下旬から11月上旬のころ。手で触っただけでぽろっと落ちる位が目安だそうです。(やまむファームのサイト参照)

じゃがいもやサツマイモなど。野菜には収穫時期がありますが。むかごも、収穫時期があるのですね。

そういえば、畑の先人の方が、むかごをくれた記憶があります。やっぱり山芋育てていたんだな。

今年の11月に、再びタマネギを植えつけると思うので。この場所での山芋は今年限りとなりますが。

種イモを掘り出すことができるかもしれません。

そしたらそれを、翌年の山芋の種イモとして保存。と、うまくいけば、そういう流れになるのでしょうか。

ツル性植物は樹林帯生まれ

『野菜の性格アイデア栽培』(木嶋利男著)を、ペラペラめくって読んでみましたら。

樹林帯に住む野菜って、けっこう多いのですね。

例えば、ナスはインドの樹林帯。高温多湿の樹林帯で育つナスは、沢のそばに存在し。樹林帯の中で日光を得ないといけないので、高く成長します。根は水を求めて深く伸びます。原産地では3メートルを越えるナスの株も珍しくないそう。四季のある日本では、秋までですが。年中温暖な気候のインドでは、ナスは多年草。

キュウリは、現在のネパールの樹林帯。低木にツルを伸ばして、日光が得られる場所まで登って行く。

里芋は、熱帯アジアの樹林帯だから、高温多湿の日本の夏とも相性が良い。

インゲンは、中米南米の樹林帯。ツルを伸ばして樹木に絡みつき、日光を目指して登って行く。

ヤブガラシをはじめ、ツルを伸ばして、木々を登って行く植物は、樹林帯生まれが多いと思いました。

まとめ

今年の5月は、気温が高いそうです。今日、サツマイモの苗を買いました。発根させてから、いつもより早めに植えつけてみようと思います。

でも5月なので、湿気が30%くらい。風は涼しく日は暖かい。とても心地が良いです。

世界各地から集められた野菜。日本の高温多湿の夏に合う野菜は、里芋とナスくらいなものですね。

でも「畑」という環境だからこそ。樹林帯に生息する大柄の植物を、コンパクトに育てる工夫もできるのですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました