2月に、我孫子の自然農園のお仲間さんにいただいたエンドウ。その農園で種取りをされている「四億年エンドウ」といったかんじの名前です。
小さな葉っぱの状態で、ポットの中で越冬して。3月になったら伸びました。
エンドウの植えつけ
エンドウのことが、よくわかっていない状態からのスタート。
つる性植物なので支柱が必要です。ネットも必要とのこと。
『野菜の性格アイデア栽培』(木嶋利男著)で、エンドウの誘引に、ネットの代わりに藁や笹竹を使うとありました。
ナイロンなど人工物のネットだと、エンドウが巻き付くのを嫌がるそうで。
やはり自然素材の方が相性が良いのか。
枯れた木や枝などに誘引させて育てているのを、あちこちの畑でちらほら見ますが。エンドウは、細い枝などでも巻き付いて伸びていくのですね。
エンドウの誘引に、藁と竹笹を使ってみる
藁と竹笹。家で用意できました。
マメ科植物の根粒菌
我孫子の自然農園の土入りポットのままだと。どんな雑草(草)が紛れ込んでいるかわからないので。今回は土を洗い流しました。
伸びた根には、丸い根粒菌の姿もあります。根粒菌は、土の中に窒素を固定してくれます。
「窒素固定」とは
「窒素固定」とは、なんのこっちゃ。
空気中の窒素をアンモニアに変えることを「窒素固定」というのだそうです。
植物・野菜が成長するのに必要なのが、よく言われる「窒素・リン酸・カリウム」です。
リン酸は虫のうんちなどで摂取することができて。カリウムも動物の骨や貝殻などで摂取できますね。
その他の栄養も、天から降ってくる雨の中などに含まれている
鉄分なども、畑の土の上に置き去りにされた鉄製のバケツやスコップの鉄分が、土の中に流れ出すことで摂取できます。
空気中にある窒素を、マメ科の根に共生している根粒菌が取り込みます。そして取り込んだ窒素をアンモニアに変えて、植物や動物が摂取できる状態にするのですって。
だからマメ科植物は、土壌にとって大切な存在。
マメ科が育つのは不毛な土壌
窒素固定してくれる根粒菌をもつマメ科は、不毛な土壌で健やかに育ちます。
栄養たっぷりの肥沃な土壌だと、たとえマメ科が生えていたとしても、その根には根粒菌がいなかったりするそうです。
小豆やエンドウなどは、連作障害も起きやすいそうで。一度育てた場所では、4年前後くらい、しっかりと期間を開けないと連作障害が起きる可能性があるそうです。とくに、人の手で肥料やたい肥などの栄養を入れた場所では、その土地の、もともとの土壌菌のバランスが安定していない状態ともいえるので、病気や生育障害も出やすくなるのですね。
その反対に、今まで手をつけていなかった不毛な土地では、根粒菌と共生するマメ科植物が大いに活躍して、じょじょに、土壌を肥沃にしていくのですね。
エンドウのつるを藁に誘引
四方に支柱を立て、支柱の上方に麻ひもを引いて。そこに藁と竹笹を吊る下げて。
だいぶ伸びたエンドウの苗を、藁に誘引してみました。
その全貌を見た母が、「地鎮祭」と勘違いしました。たしかに似ています。
その後、完全に放置して、収穫時期を待つことに。
ときどき、遠くから様子を見ていましたが。あまり成長していないように思えました。
そのうち、ピンク色の花が咲きました。花が咲けば、実が成る希望が出てきます。
エンドウの実を収穫
4月10日。
たまたま近づいてみたら、実ができていました。
株は3つで、背丈もあまり伸びていないけど。花が咲いて実がつきました!
収穫したその日に、湯がいて食べました。甘くてぷりっぷり。新鮮でおいしかったです。
エンドウ。来年は、もう少し多く作ってみようかな。
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