ミミズコンポスト内のメンテナンスをしました

2年目のミミズコンポスト

ミミズコンポストを作って、1年が経ちました。

その間、コンポストの中は、手つかずの状態でした。

ミミズコンポスト内のメンテナンス

コンポストの中では、虫たちが生ごみを分解してくれています。

形ある野菜くずは、時が経つと消え、あとに残るのは黒い土。

はじめ、コンポストの中に入れたのは、ミミズとココヤシピート。

ココヤシピートの色は茶色ですが、分解をはじめたコンポストの中には黒い土が。

確実に、土の質が変わっています。もうココヤシピートではなく、「たい肥」になっています。

ミミズの糞は、ミミズ自身にとって有害

ここで気になったのが、ミミズたちのいる環境です。

シマミミズは、生ごみを食べて糞をします。この糞が、野菜を育てるための「たい肥」なのですが。

ミミズ自身にとって、糞は有害なのだそうです。

ミミズの糞が増えるほど、ミミズの数は減っていくそうです。(『だれでもできる ミミズで生ごみリサイクル』(メアリー・アッペルホフ著)より)

鉢の真ん中にコンポストを置いたデザイン

『ベランダ寄せ植え菜園』(たなかやすこ著)に、ミミズコンポストの構造が、イラスト入りでわかりやすく載っています。

それによると、ミミズは、中央のコンポスト内で野菜くずを食べ、コンポストの外側の鉢に移動し、土の表面に行って糞をするそうです。

ミミズの糞たい肥をおすそ分けしてもらうには、外側の鉢の土(ココヤシピート)表面をこそげ取るかんじだと。

でも、うちのコンポストの外側の土は、いつまで経ってもココヤシピートのまま。黒い糞らしきものは、見当たりません。

それよりもコンポスト内の土が、黒く変化している。

うちのミミズは、コンポストの中で、糞も済ませているように思えました。

フトミミズは、土表面に糞をする

ミミズはどこで糞をするのか。

調べてみたら、フトミミズは土の表面にお尻を出して、お灸のような形の糞をするようです。

ゴルフ場などで、芝生の上にフトミミズの糞が点々とあるらしい。

フトミミズは土深くに住むミミズで、土の中を移動する際にトンネルができて、土を耕してくれるそうです。

ではシマミミズは、どこで糞をするのか。ググってもわかりませんでした。

ちなみに、そんなミミズの生態について研究したのが、かの有名なチャールズ・ダーウィン。本も多々出ています。今度読んでみたいです。

コンポスト内には、いろんな虫たちがいる

シマミミズは地表に糞をするのか。答えは出ず。

こうなったら、コンポスト内の黒い土を取り出して、新しいココヤシピートを入れてあげるのが最善に思えました。

しかし、頭で思案していると不安要素が目立ちます。

コンポスト内にはミミズ以外の虫もいます。目で見えるものはダンゴムシやムカデ。認識しずらい小さなダニまで。

ダニは、刺すのだろうか?

こんなことなら、冬の間にメンテナンスすればよかった。

鉢の下はどうなっている?

コンポストを設置している鉢の下を、見てみました。

鉢は木製で、中に入っている土はココヤシピートなので、そこまで重くありません。

ミミズコンポストの下
コンポストの木製鉢の下の状態

思ったよりも、ふつうでした。草と笹が、ちょろっと出ているくらいです。

シマミミズたちが、うじゃっといたらどうしよう。

ナメクジやダンゴムシが、うじゃっといたらどうしよう。

土が、ぐじゃぐじゃになっていたら、どうしよう。

不安なイメージが頭に浮かびましたが。土はさらさら。虫もほとんどいなくて。静かなものでした。

コンポストのメッシュの鉢底から、ミミズのおしっこでも出ているのかと思いましたが、よくわかりませんでした。でも、炭と一緒にいれておいたココヤシピートは、茶色からこげ茶色くらいに変化しているようでした。

コンポストの鉢の底をのぞき込むと。黒いメッシュは汚れもなく、きれいな状態でした。

ナメクジが数匹くっついていただけ。ナメクジだけ除去しました。

コンポストの中の土

次に、コンポストの中の土を確認。

ミミズコンポストの中

ミミズが傷つかないように、丸いフォルムの木製のスプーン(ミミズコンポスト専用)を使います。

やはり黒い土。ミミズの姿もありました。

黒い土を、別容器の中に移動してみました。

スプーンで土をひとすくいすると、かならずシマミミズも一緒にとれる。

ミミズコンポストのシマミミズ
ミミズコンポストのシマミミズ

ミミズは思ったより、いました。

しかも、黒くてふかふかな分解中の土の中で、けっこう居心地がよさそうです。

他に虫は。小さなナメクジ一匹、ダンゴムシ少しくらい。

米粒くらいのムカデのような虫などの死骸(?)

ダニは、確実にいると思いますが。どれだかわからないくらい小さいので、まったく気になりません。

園芸用手袋をしていたし。スプーンを使っていたので、土に直接手を触れていませんが。ダニに刺されるかもという不安は、なくなりました。

コンポスト内の環境は、虫たちにとって良好

土を掘り進めていくと、コガネムシの幼虫が2匹眠っていました。コンポスト内では、大きな子たちなので。畑に移動してもらいました。

コガネムシの幼虫も、居心地良さそうにしていたので。コンポスト内の環境は良好のようです。

容器に移した土の中を、再度確認してみると。

ミミズの卵が、ちらほらありました。見つけ出して、コンポストに戻しておきました。

シマミミズの卵
シマミミズの卵

画像の中央下にある、黄色っぽい丸が、シマミミズの卵。

3ミリくらいの大きさで、つやがあり。レモンのような形をしています。

卵は、白、黄色、茶色と変化していくそうです。

ここから赤ちゃんミミズが生まれます。

ミミズたい肥がとれました

画像左がココヤシピート。右がコンポストから出した黒い土。

ココヤシピートと、ミミズたい肥

質が違うの、わかりますか?

ミミズの糞は団粒構造

ミミズの体を通って出てきた糞は、お団子状の団粒構造になっています。

ミミズの糞たい肥の土の中は、通気性・排水性・保水性に富み、植物が成長しやすい土になります。

化成肥料や有機肥料などのように、植物の根を傷める心配もありません。

ミミズ糞たい肥となった黒い土は、ほどよく湿気をもっていて、ほどよくさらっとしています。

臭いはありません。

黒い土の中には、目に見えない小さな虫や微生物たちがいっぱい。

コンポスト内に、新しいココヤシピートを入れる

ココヤシピート
水で戻したココヤシピート

最後に、かさを減らしたコンポスト内に、新しいココヤシピートを入れました。

ミミズコンポスト内のメンテナンス、終了。

回収したミミズ糞たい肥は、小さな素焼きの鉢に入れて、草マルチを被せておきました。

ダニたちは、生き続けて分解してくれるはず。

プランターで野菜を育てたり、ポットで育苗するときに、使ってみたいと思います。

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