ミミズコンポスト

ミミズコンポスト

2022年3月に、ミミズコンポストを作りました。

素焼きの壺の、かわいいコンポスト

『ベランダ寄せ植え菜園』(たなかやすこ著)の本で、ミミズコンポストを知りました。

蓋つきの素焼きの壺が、鉢の中に半分埋まっていて。壺の周りのスペースには土が敷き詰められ、そこに緑の野菜が寄せ植えしてありました。

ファンタジー感たっぷりの雰囲気に、心惹かれました。

ミミズコンポストと日本の気温

ミミズコンポストについて、もっと知りたくて。

本に書いてあった「ミミズ研究会」から、『だれでもできる ミミズで生ごみリサイクル』という本を取り寄せました。

ミミズコンポストは、世界の人たちの生活にも取り入れられていると知りました。

でも、ミミズコンポストに使う「シマミミズ」は、30度以上になると死んでしまうことが多いそうで。

日本の高温多湿の夏は、人間でも死んでしまうのに。そんな環境の中で、ミミズを飼育するのは不可能かと、悩みました。

本の著者、メアリー・アッペルホフさんが住む国の夏は、日本ほど蒸し暑なく、「蒸し暑い環境でミミズがどうなるのかはわからない」と書いてあったように思います。

ミミズコンポストを知ったのが2021年の春。その後、良い答えも出せずに8月が過ぎ。

生ごみを堆肥化するのに絶好の「夏」、高温の時期が過ぎてしまいました。

ミミズが活発に動くのは、気温の穏やかな春や秋。極寒の冬や猛暑の夏に、ミミズがどうなるのか、見当もつきません。

けれど、もしミミズが死んでしまっても、ミミズは溶けてしまうので、死骸の処理をする必要はありません。むしろ土に栄養分が入ることになり、人間側にリスクはありません。

ミミズコンポストの実際

ミミズコンポストの押しポイント
  • コンポストの姿がかわいい
  • 生き物に生ごみを食べてもらえるのが、うれしい
  • 嫌気性発酵ではないので、「ヘドロ・びちゃびちゃ・臭い」などの不快感は少なそう
  • ミミズは卵を産んで増えるので、うまくいけば長く使える
  • ミミズコンポストは、臭くないらしい
ミミズコンポストの不安要素
  • シマミミズは、猛暑や極寒の気候に弱く、死んだり、活動が鈍くなる
  • 室内だと、コンポスト内で虫が沸いた場合の対処に困りそう
  • おしっこなどの液体が、コンポストの下部に溜まるそうで。処理の方法がわからない
  • ミミズは逃げ出す

不安要素を解決すべく、いろいろ検索しました。

調べていると、ミミズコンポストを、けっこうランダムに実践されている方も多いように思いました。

たとえば庭の隅に、ミミズコンポストエリアを作って、でっかい木箱やドラム缶を置いただけとか。

ミミズコンポスト失敗例

でっかいドラム缶かバケツで、ミミズコンポストを実践していた方の例。

雨ざらしの中、外で放置していたら、コンポストの中がヘドロだらけになっていた、というブログ記事がありました。

はたしてそれは、ミミズのせいなのか。悪い環境の中で、人間がコンポストを放置したせいなのか。・・・後者のように思えますが、なんとも判断はつきません。

学校の教材などで使われる、市販のミミズコンポストもありましたが、プラスチック製で、通気性が悪そう。通気性が悪ければ、夏が地獄です。それに値段は高いし、大きなプラスチック容器。もし失敗したら、無駄なゴミになってしまいます。

また、ミミズコンポストを室内に置いている方の場合、ウジ虫やハエなどの虫が問題になるケースがあるようでした。

ミミズは最後の分解をする

コンポストに生ごみを入れたら、シマミミズがそのままパクパク食べてくれるわけではありません。

ミミズの口は、「ワーム」という名前にふさわしく、掃除機のような丸い形で、歯はありません。

コンポストに入った生ごみは、腐ったり、他の虫たちが食べたりして、細かく砕かれ、やわらかくなります。そうしてはじめて、ミミズが食べることができます。

だから、ミミズコンポストの中にいる生物は、シマミミズだけではありません。

むしろ別の虫たちの方が多いことも。

ハエの幼虫やヤスデ、ナメクジ、名前も知らない小さな虫たちが、活発に活動してくれています。

ウジ虫とは

私はミミズコンポストのことを調べていて、はじめて「ウジ虫」の姿を知りました。

ウジ虫とは、ハエの幼虫。

一度、畑の土を掘り起こしたときに、遭遇したことがありました。一か所に、大量に群がる、無機質な色をした同じ姿の小さな幼虫。あまりのおそろしさに唖然としましたが。それがウジ虫でした。

大量の幼虫がいたら、こわくなります。なにをしでかすかわからなくて。

でも、ウジ虫たちは虫の幼虫。

悪さをするのではなく、有機物を分解してくれる役割があると知って一安心。

コンポストにはウジ虫がいます。

コンポスト内を破滅に追いやるためではなく、野菜を食べて、うんちで出して・・・有機物を分解して、土にしてくれているのです。

ただ、室内のコンポストでそれが起きてしまったら、リスクがあると感じました。

コンポストは屋外設置がベストと思いました。

やっぱり気になるのは、素焼きの壺のコンポスト

ミミズコンポストを、屋外のどこに置くか。考えを巡らせました。

夏の猛暑、冬の極寒を軽減できる場所。調子よく日陰と日向が得られる場所。

運よく、良さそうな場所を見つけました。

さて今度は、どうやってコンポストを作ろうか、という問題が。

次回に続きます。

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