40代で振袖を着ました。

去年の5月から、地元の公民館で行われている着付け教室に通いはじめました。

なぜ突然、着付け教室に通おうかと思ったのか…。自分でもよくわからないけれど。なにか新しいことを自分の世界に取り入れたいと思ったのか。

母がすでに通っていたので、金魚の糞として通い始めました。

5、6月頃から通い始めたので、はじめは浴衣と半幅帯で基礎を開始。

でも一度やっただけでは次の時までにすっかり忘れてしまっていて。

苦肉の策で、ネットで着付けの基礎を復習することにしました。

参考にしたのが、着物のすなおさんのYouTube動画。

京都弁で美しいすなおさんは、見ているだけで目が清められて。しかもたくさんの着物や帯の着付け方の動画を配信されていて。着物や浴衣の着方、半幅帯など帯の結び方、着物や浴衣、長襦袢、帯などの畳み方など、着付けに関する様々なことを知ることができます。

すなおさんの動画で基礎を復習しはじめてから、私の着付けの理解度が確実に上がりました。

今年のお正月には着付け教室の新年会に参加させていただいて。

その時に振袖を着ました。

着付け教室の新年会なので、どんな着物でも着て行っていいし、還暦を過ぎた方も振袖を着て行ったと言っていたので、一念発起で振袖に。

けれど自分では着られるレベルではないので、2人の師範さんに気つけてもらいました。

普段の着物はタオルをしませんが、振袖ではタオル5枚使いました。

帯揚げは、あまり派手過ぎないようにお願いしたら、「一文字」という結び方にしていただきました。

帯結びは、オリジナルの結び方で、師範さんが命名したのが「バタフライ」だったかな。蝶の羽みたいで可愛いです。こういう美的なものにはあまり感動を表さない性質なのですが、実際に帯結びを見てみると、心から「可愛い」と思えました。私にも感動する心があったと知って、ひそかにうれしい。

私の祖母が着物の仕立てをしていたこともあり、着物に関しては深い想いがあった祖母。もちろん孫の私の成人式にも振袖必須だったのですが、当の私は長い反抗期が続いていて。一日しか着ない振袖という着物に関しても反発心が強くて。着物屋さんで着つけてもらって写真館で写真は撮ったものの、なんの未練もなく脱いで服に着替えた記憶があります。

それから20年経って、再び日の目を見るとは。

一度、数年前に知り合いの方のお孫さんに振袖をお貸ししましたが、今回は本人のリベンジ。

着物は、箪笥に仕舞い続けているよりも、積極的に着て、風を当ててあげるのが良いそうです。

不思議と着物や帯って、少し汚れていても、着てしまうとほぼ気にならないのですね。色も、着物と帯の色のコンビネーションなど、どんな組み合わせでも、それなりに素敵な色合いになるのが面白いし不思議。

祖母が花嫁道具として持ってきた桐箪笥が今でもあって、着物はそこに収納されています。これからはときどき箪笥の引き出しを開けて、風を通してあげたいと思います。そしてまだ実行していませんが。いつかは着物で外出できる日が来るのでしょうか?巷に外出している人はみんな洋服だし、着物はトイレや食事や階段など、色々と気をつかうと思うのですが、体が筒状に形成されるので、姿勢が良くなったり、内臓が整ったりするメリットがあるように思います。でも振袖を着た新年会では、食事をしたら胃袋が圧迫されてしんどかった。それは、新しい振袖帯用ゴムなどを付けていたせいなのか。定かではありません。

ということで、2回目の成人式を迎えさせていただいた気分です。

1回目の20歳では肉体の成人式。

今回は、魂がようやく20歳になったことの成人式という気がします。

2年前に祖母が亡くなったので、天国から、祖母の着物への未練が滲み出てきた結果かもしれません。

祖母と母が独断的に決めて買った振袖を、私が着た姿を、ろくに見ず仕舞いだったので。祖母の執念が私に届いたのか?

少なくとも、私は着付けを習い始めて、結構自分が着物を着るのが好きということがわかりました。

ただ最近は洗える着物などの化繊の着物が出回っていますが。アーシングと天然素材マニアの私としては、やはり着物は天然素材がベストです。正絹、綿、麻などなど。体に触れるものが天然素材だからこそ、着ても美しく、着ている身体も整い癒されていくと実感します。

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