
半日陰になる場所が多い新たな畑には、青シソがたくさん生えています。
この夏は、青シソに事欠きません。
青シソの主な効能
青シソは薬味としてだけでなく、夏の体をサポートしてくれる栄養が豊富に含まれた、素敵な葉っぱ。
どんな効能があるのか、調べてみました。
βカロテン
βカロテンは、ニンジンやホウレンソウ、カボチャなど、緑黄色野菜に含まれる成分ですが、青シソの方が緑黄色野菜より豊富に含まれています。
βカロテンは、活性酸素を減らす「抗酸化作用」の効果があります。
そしてβカロテンは、体内でプロビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にする働きをします。
ビタミンB2
ビタミンB2は、体内で酵素たんぱく質と結合し、「脂質の代謝」「成長・発育の促進」「皮膚・髪・爪の再生」などの働きをサポートします。
ビタミンB群は水溶性ビタミンですが、ビタミンB2は比較的、酸や熱に対して安定しています。けれど光やアルカリには分解されやすい性質をもっているそうです。(参考サイト)
青シソ(大葉)の場合は、生で食べることが多いので、ビタミンB2が流れ出てしまう心配も、そこまで心配する必要はなさそうです。
カルシウム・ビタミンK
骨の発育を助け、骨を丈夫にしてくれる成分。
またカルシウムとビタミンKには、血液凝固作用もあり、出血した際に止血の効果を発揮します。
その他にもたくさんの栄養素
その他にも、食物繊維・葉酸・ビタミン類など。あんな薄っぺらい葉っぱの中に、たくさんの栄養素が入っているのですね。
毎年、5月頃になると、前年のこぼれ種から見事に発芽していくシソたちは、
夏の太陽の下で力強く生い茂り、生命力の強さと栄養豊富さに納得です。

去年までの畑では、青シソがバッタの食事場になっていたのですが。
今年からの畑は、ろくに肥料が入ってないせいか、バッタの数もバランスがよく。ほとんどの青シソが、きれいな葉の状態で、毎日少しずつ収穫を楽しんでいます。
青シソのレシピ
さまざまな料理の薬味として使う
青い葉っぱの一番の使い道は「薬味」でしょう。
生のまま千切りなどにして、料理に乗せて食べると、夏バテでもおいしくいただけます。
生のまま食べた青シソは、体内で「免疫力の強化」「老化した肌の再生」「骨の育成」「粘膜の強化」など、さまざまな効果を発揮してくれているなんて、すごいです。
青シソの味噌巻き

通称「シソ巻き」と呼ばれている、ご飯のお供。
今年は、きれいな青シソの葉がたくさん収穫できるので、味噌巻きを作っています。
具材(私の場合)
- 味噌・キビ砂糖・みりん・くるみのみじん切り・米油・米粉
作り方
- 具材をスプーンでこねて、少し固形になるくらいのペースト状にする
- 具材を青シソの葉の裏側に乗せて、くるくる巻く
- 巻き終わり部分(葉の先)が下になるように、フライパンに置いたら、油で焼く
出来上がり。
葉っぱも具材も滋養強壮に役立つ、日本に昔からある料理法。
青しそのプガク
韓国のバラエティー番組『ユンステイ』で作られていたレシピ「プガク」。
自分流に簡単アレンジしてみました。
- 生春巻きのもとであるライスペーパーを、お湯でやわらかくする
- 水で溶いた米粉を塗る
- 水洗いして乾かした青シソを乗せて、上から再度米粉を塗る
- 油で揚げる
パリパリしたら、油から上げて完成。
塩や、豆腐ディップをつけて食べます。
具材(私の場合)
- 豆腐
- 粉チーズ
- ニンニクのすりおろし
- リンゴ酢
- オリーブオイル
- 塩(主な味付けなので、気持ちがっつり入れる)
- コショウ
- はちみつ
豆腐ディップは「豆腐シーザーサラダ」です。
『ターブルオギノのDELIサラダ』という本に載っていたものを、自分流に簡単アレンジしました。
本当は、豆腐をミキサーなどで攪拌するそうですが、面倒くさいので、スプーンで混ぜただけです。
乳化剤のオリーブオイルが、全体的にやわらかくクリームっぽくしてくれるので、それで満足です。
野菜やサラダに乗せて食べると、おいしいです。
豚肉と青シソのチーズ焼き
- しゃぶしゃぶ用豚肉
- 青シソ
- ライスペーパー
- ピザ用チーズ
- オイスターソース
豚肉の使い道にこまって、スマホで検索して、たまたま作りました。
- 豚肉を細切れにする(簡単にで大丈夫)
- そこに、ピザ用チーズ、オイスターソースを加えて混ぜる
- ライスペーパーにお湯をかけて、やわらかくする
- 広げたライスペーパーに、青シソを2つ並べて置く
- その上に、具材の豚肉を置く
- くるくる、両端を折り畳みつつ、くるくる巻いていく
- フライパンに油を敷いて、全体的にパリパリになるまで焼いたら完成
作っていて簡単で、くるくる巻くのが楽しくて。
食べてみたら、モチモチの噛み応えと、しっかりした味が、やみつきになりました。
青シソが入っているけど、存在感を感じませんでした。
全体的に味が決まっていて、夏バテでもいけそうと思いました。
青シソの天ぷら
青シソは、プガクだけでなく、やはり王道は天ぷらだと思います。
おわりに
今は青シソの葉を楽しんでいますが、少しすると、シソの穂の収穫期に入ります。
シソの穂は、毎年収穫時期を逃して、筋が堅くなった状態の穂を天ぷらにすることも多いですが。
今年はやわらかい穂を天ぷらにして食べたいと思います。
シソは食べるだけでなく、畑に生やしておくと、他の植物に影を提供し、余分な栄養や雨を吸ってくれて、他の野菜の生育を助けてくれます。
万能な青しそ・赤しそ。みんなのお役に立つスゴイ存在だから、こぼれ種からたくさん発芽して、勝手に元気に育っていくのですね。
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