3月も半ばになりました。
トマトを筆頭に、夏野菜の育苗をしてみようと思って。
お世話になった自然栽培農家さんとつながりのある方が書いた本を参考に、育苗のやり方について、写真で復習してみました。
畑の野菜づくりにおすすめの本
こちらの本、私個人的には、畑で野菜を作る際に一番参考になる本です。
自然農法で野菜を育てられている農家さんが書いた本ですが、いわゆる「草ボーボーの自然農法野菜づくり」ではなく、マルチやビニールハウスやビニールトンネルなど、文明の利器を使いながら、見た目も現代のよく見る農家さんの畑のようで、なおかつ無肥料無農薬で野菜づくりをされているようです(写真を見る限り)。
家庭菜園で育てたい野菜、自然農法で育てたい野菜のレパートリーが、余すところなく網羅されています。
写真付きで、育苗から種取りまでの育て方が一通り載っていて、適した畝幅・株間・畝の高さなども、イラストで載っています。
育苗で使うもの
育苗箱とセルトレイ

本『とっておきの野菜づくり』を参照して、先細型のセルトレイを買ってきました。
今回使うのは「育苗箱」。面積が広いので、セルトレイよりも、保湿力があるとのこと。
先細型のセルトレイを買ったのは、育苗箱に入れた土の表面に、均一に種まき穴を作るため。
セルトレイを土の上に置いて、軽く押さえると。土の表面に、セルトレイの底の形をした穴が出来上がり。
あまり深い穴を作ってしまうと、小さな種は埋もれて発芽できなくなってしまうので、気持ち浅めの穴を作りました。ちなみに上の写真の穴は、一回目に作った、少し深くなった穴。整地して、浅めの穴を作り直しました。
その際、使う育苗土は、前日に水を含ませて、湿らせておくそうですが。
行き当たりばったりではじめたので、土に水を含ませていませんでした。
でも、今回使った培養土(ココヤシピートの軽い土)は、すでに湿り気があったので、良しとしました。
ピンセットで種を置いていく

さらに今回、薬屋さんでピンセットを購入しました。ステンレス製なので、錆びることもありません。
先丸と先細のピンセットがありましたが、先丸を選択しました。結果、先丸のピンセットでよかったです。
今まで、小さな種も指でつまんでいたのですが、スマートに作業できないのですよね。
ピンセットは、小さな種もスマートにつまんで、思った通りの場所に置くことができるので、買ってよかったです。
第一回目、育苗箱に蒔いたのは、左から順番に
- 世界一トマト(中玉トマト)2列
- ステラミニトマト 2列
- ナス 1列
- カリフォルニアワンダーピーマン 1列
- 唐辛子 1列
すべて固定種です。
トマトとミニトマトは、自家採取含めて2020年~2023年までの種がありました。
なす、ピーマン、唐辛子は、一度も種取りまで至っておりません。
毎年、少々適当に、直播きしたり、気温が下がって面倒くさくなって放置したりと、世話を放棄することが大半だったので。今年は発芽して、葉が大きくなるまで見届けたい。
育苗って、思っているよりけっこう大変で。
生育不良、病気、気温のはげしさ、虫に食べられる、水不足、水過多など、色々な原因で失敗してしまうことが大半なのですが。毎年懲りずに続けています。
カレンデュラ、ラベンダーの種
私が冷蔵庫で保存している、タネ袋ジップロップの中から、カレンデュラとラベンダーの種を発見。
花って生命力が強いからと、勝手に思い込んで、直播きしていた結果、一度も発芽したのを見たことがありません。
ということで今回は、カレンデュラとラベンダーの種を、トマトたちと一緒に、こちらはポットで育苗することにしました。


カレンデュラの種は、なんというか、シラスのような、不思議な形をしています。
ラベンダーの種は、小さすぎて、ピンセットでつまむのも大変(だから指で種まきするのは至難の業ですね)。
ポットのどこに落ちたのかわからないくらい小さくて、これ本当に発芽するの??と不信になってしまうくらい。
これらの種も、「野口のタネ」のオンラインショップで購入したもの。私は野口のタネのファンです。
育苗箱、気温の低い夜などの、保温の方法
育苗用の保温マット

育苗をはじめた数年前から、いろいろなオリジナル保温方法を試してきました。
湯たんぽ、水槽、炎天下の中の水たっぷりビニールドーム攻め・・・。
どれも失敗。
私は上手に育苗ができない、と判断して。自然に任せる直播きを生涯やり抜こうと思い立ったのですが。
ナスやピーマンは、上手く育たないし。種まきしてから数か月して、トマトが発芽し出すし。ピーマンが初収穫できたのが、晩秋だったり。ナスが堅くて歯が立たなかったりで。
やはり育苗の時点で、よい苗を作ることが大事。
今年はシンプルにいこうと。
以前買って、初年の一時期使ったきりお蔵入りしていた育苗マットを使うことにしました。
こんなかんじのやつ↓
育苗マットって、いくつか別々の会社から出ているのですが。みんな同じ姿をしていて、どれがいいのかよくわかりません。とりあえず、レビューが多くて、評価が高く、値段が良心的なものを買った覚えがあります。
4年かそこらつかっていなかった育苗マットですが、電気を入れると、生温かく保温状態になりました。
新聞紙

育苗マットの上に、育苗箱とポットを直置きしました。育苗マットは防水性なので、電気コードから離れた場所に、少しくらい水が付いても大丈夫と判断。
育苗マットは、段ボールの上に置こうかとも思いましたが、とりあえず、新聞紙の束を床の上に置いて、その上に乗せることにしました。
今後、段ボールを下に敷くかもしれません。
育苗箱の上に、新聞紙を被せる
『とっておきの野菜づくり』に、「育苗箱の上に、乾燥防止のための新聞紙を被せる」とありました。
発芽したら、太陽に浴びせてあげないといけませんが、発芽するまでは、土が乾いてしまうと発芽できないので、土が潤っている状況を保つため、新聞紙を被せて、水分がとぶのを防ぐのですね。
新聞紙でカバーすれば、下からの保温マットの熱が上に逃げず、土も暖かい状態が保てて一石二鳥かもしれません。
ビニールドーム

さらにその上から、フードを被せて保温したい。
適当な大きさのフードが、「ビニールドーム」でした。はじめての挑戦。ビニールドームを室内の育苗ハウスとして利用してみます。
ビニールドームは「苗カバー」「種まきカバー」とも言われるらしい。
ホームセンターで買った物を使っています。
ジョーロ

そして今年は、小柄なジョーロを買いました。
以前から気になっていた、小柄なジョーロ。4リットルでした。
普通の大きさのジョーロだと、家の中で使うには大きすぎて、面倒くさくなって水やりを省きたくなっていました。
小柄なジョーロだったら、室内でも場所をとらないし、軽くて小さいから扱いも楽です。
そして予想通り、扱いが楽で、お気に入りになりました。
記録はつづく
さあ、どうなるでしょう。発芽できるでしょうか。
つづく。
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