災害に備える、防災の本

防災に備える本

突然起きる災害。そのとき必要になる防災の知識。まったくといっていいほど、気にも留めずに生きてきました。

私の住む地域は、江戸川、利根運河、利根川に挟まれた場所です。

私の祖父母の生きていた頃は、近くの江戸川が氾濫したときのために、納屋に木造の船を置いていました。

いつ何時、災害に見舞われた時のために、古く分厚い毛布を、捨てずにたくさん持っていました。

昔は昔の対策をしていたということ。

今、わたしができる防災の知識をインプットするために、防災に関する本を読んでみました。

『避難所に行かない防災の教科書』

『避難所に行かない防災の教科書』は、2019年に千葉県南部を襲った大型台風とその後の被災生活を、実際に体験した方の本。

同じ千葉県在住ということもあり、身近に感じました。

この本の著者の強みは、自分で家を建て(ハーフビルド?)、ライフラインも自給自足寄りの価値観により、大きな被害を免れている点だと感じました。

世間一般でいう「普通の生活」をしていた人が、防災の知識もないまま被災したのとは、少しちがいます。

水や電気を、自分で供給する知識をもっている方。

ポータブル電源

この本の中で、わたしが一番印象に残っているのは、非常用電源になる「ポータブル電源」

少ない電力で動く100Vタイプのエアコンだったら、ポータブル電源でも動かせるそうで。

「ポータブル電源」について、「知りたいけど、よくわからない世界の物」という認識だったので、今回、この本をぺらぺら読みながら、ポータブル電源の扉を、少し開けることができました。

一個は持っておきたいと思わせるポータブル電源ですが、気になる点が「リチウムイオン電池」内臓であること。

リチウムイオン電池自体、よくわからないのですが。ゴミの捨て方の問題など、気をつけなければならないことがあるようで。今の段階では少し面倒に思えます。

安全で、楽に取り扱えて、自然環境にも負担にならないものが出てくるのを待ちたいです。

ソーラーバッテリー

いつか実践してみたい「ソーラーバッテリー」。

屋根の上に広げて設置するものではなく、まずは小さなパネルで、地面や縁側に置いて充電して使える、コンパクトなものを。

ソーラーバッテリーも、リチウムイオン電池内臓のものが多いようです。

やはり捨て方、ゴミの扱いに気をつけなければならないので、安易に買い求める気になれません。

もう少し様子をみたいかんじ。

コンポストトイレ

本当にサバイバル状態になったときでも、トイレを自分で作ることができる。「コンポストトイレ」を知りました。水や電気も必要ないトイレ。土の微生物たちに分解してもらう。この地球上に生きるわたしたち人間にとって、一番適した方法ではないかと。

DIYで避難生活

「DIY」の要素が強い本ですが。こんなやり方があるんだと、小さな頭にインプットするだけでも、規制の概念が外れて、知識の空間が広くなる。

避難所に行かずに、家避難をするための情報が得られます。

DIYが好きで、田舎の広い敷地に住んでいるなら、すぐにでも実践してみたくなる。

生き方、考え方を、この本寄りにしたくなる。

『自衛隊防災ブック』

自衛隊員が教えてくれる、防災時に使える知識や技術。『自衛隊防災ブック』。

レビューが多かったので、読んでみた。

街中で地震が起きたら。鞄などで頭を守り、落下物がないか確認するために、上を見て避難。

入浴中に災害に地震が起きたら?調理中に地震が起きたら?など。頭の片隅に、解決されずに、もやもやしていた小さな「疑問」を、偶然にも解決できる本でした。

倒れた人の抱え方や、紐の結び方なども載っていました。わたしは、まだそこまでの情報をインプットする余裕がありませんが。何かあったときに役に立つだろう知識。

海で沖に流されたときや、蜂に刺されたとき、その他いろんな災害時に、「こうしたらいいんだ」という、しっかりした知識をシンプルにインプットできる本。

避難時、タッパーの使い道

なかでも、わたしが印象深かったのは、防災グッズのお風呂場用品を、タッパーに入れておくこと。

タッパーの中に、タオルや歯磨きセットなどを入れておき、タッパー本体を桶代わりに使うこともできる。これは取り入れたいアイディアだと思いました。

素早い「かまくら」の作り方

小さいころに作った「かまくら」の作り方も載っていました。まず、荷物を山積みにして、そこに雪を被せていくのですね。

生活するうえで、知っていたら使える知識が、シンプルに散らばっていました。

『自立力を磨く』

夢は、自給自足の暮らしが世界中に広がること。

でも、そんなこと、今のわたしには実現できないと思って、手を出せずにいたけれど。

防災時に役立つと思って、読んでみた本。

この著者は、セルフビルドの技術を伝え教えている方。

海外にも遠征して、井戸を掘ったり、家を作ったりしている。

この本を読み進めるほどに、「わたしにはできないよ~」と思ってしまいました。裏を返せば、それだけわたしが今まで、本質から目を背けて生きてきてしまったということ。

技術は、長い年月をかけて習得していくもの。今から焦って何ができるという?

そんな弱気な声が、自分の中から聞こえてきました。

けれど知ることが大切。まずはそこから。

この本の中で、印象に残ったのは、「ロード・オブザ・リング」のホビットハウス。

山をくり抜いたような横穴式住居で、一年中、温度差が一定なのだとか。

緑に包まれた小人の家。あこがれでしかなかったものを、実際に作られた場所が日本にもあるそうで。

「家」というのは、ハウスメーカーが作ったもの、という認識をもっていたことに気づきました。

大震災で全崩壊した家が多い地域で、崩壊しなかった建物がある。それが犬小屋だそうで。

理由は、小さいから。

地球と共に生きる生き方をすれば、自然と沸いてくるアイディアがある。その力を、わたしたち人間は持っている、ということに気づかされました。

『東京防災』

防災について検索するなかで、あるサイトが紹介していたのが『東京防災』。王道のレビュー数。

Amazonの電子書籍kindleでは、無料で読めるということで。kindleで買ってみました。

少しずつ読んでいこうと思います。

おわりに

防災を意識したのは、突然の災害が怖いからだけではない。

世界が大きく変換期にあるのが、誰の目にも明らかだから。

今までの認識を、一旦捨てる必要があるから。その手段の1つとして、防災に関する知識が必要だと思ったから。はっきりと「こうだ」と言い切れないグレーゾーンの中にいるから。少しずつ、新しい認識をインプットしながら。目に見える生活の中に、自然の息吹を感じてみたいものです。

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